烈車戦隊トッキュウジャー 32話感想 子供に戻れない子供
今回のトッキュウジャーは、だいぶ泣きました。だいぶ泣きましたけど、ちょっと考える事が多すぎて、うまくまとまりませんでした。
↑微妙に眼鏡をあげる手の角度が違う子供トカッチ。可愛いすぎます。
まず、『トッキュウジャーの5人は実は子供なんじゃないか?』っていうのは、私もだいぶ前に書いたし、そういったコメントも沢山もらったし、多くの視聴者(大人)は予想してた事だと思うけど、総裁の力で子供が大人にされちゃってたっていうのは、ショックだったです。
シャドウラインの侵攻によって闇に飲まれた時、5人の子供が強いイマジネーションで闇の中から飛び出した。その時、その強いイマジネーションを借りて、大人の姿に変えたのが総裁。
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大人の方が闇に対して免疫がある。要するに、子供の強いイマジネーションを持ちながら大人の抵抗力も持つ、それがトッキュウジャーの強さ。
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成長していて、このまま変わり続ければもとの子供に戻れなくなる。
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トッキュウジャー解散!
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でも、自分達で決めたんなら続ければいいよ。ハイパーレッシャー使えばいよ。後は知らないよ。
お総裁、ひどい奴じゃないですか?
なんかいろいろ勝手すぎるでしょ。勝手に大人の姿にしてロクに説明もなく戦わせて、潮時かなーて思ったから、次を探すんでお前らはもうお払い箱ですよって事でしょ?えげつないわー。使い捨て感ハンパないわー。悪の組織だわーレンボーライン。
同じく小林さんの戦隊で『タイムレンジャー』なんかはそのまんま、全ての黒幕がアレだったですけど、今回この一件で、私はレインボーライン総裁と組織に凄く不信感を持ちました。よくわからん。それとも、これがなんかの伏線とかになってるのかな。
で、このあとの5人の決意がね、もうね、涙で前が見えなくなったね。
「大人になったままじゃきっと、ママ達に気づいてもらえないよ?」(震え声)
(´;ω;`)ブワッ
「街がもとに戻って母さん達に気づいてもらえなかったら、
その時は、たぶん、泣くかな…」
おーろろ~ん!!!
ここんとこ、深いですね。大人の視聴者はいろいろ考えてしまうと思います。
「自分は大人になってる」って意識してる人間なんてそういなくて、みんな、気づいた時には大人になっちゃてるわけで。
それまで何にも考えず親のお金で学生やってぬるま湯つかってたのが、いざ就活しようにも就職氷河期という高い壁にぶち当たり、社会に出てみれば荒波に揉まれて溺れ、結婚で失敗し、子育てに行き詰まり、今はもう、役立たずと罵られて最低と人に言われて要領よく演技できず愛想笑いもつくれないそんなロクデナシになってしまい、「あの頃は良かったな。子供に戻りたいな。」と何度も思っても、とにかく前に進むしかないという現実。ずっと子供でいたつもりが、いつの間にか気づいたら歳だけはくってんですよ。ある意味、トッキュウの5人と同じなのかなぁって思いました。違うか。
ほんと、戻れるなら子供に戻りたいっつうんですよ!肌のハリとか!
あと、親の立場から言わせてもらうとだ。自分の子供が行方不明とかになって、突然大人の姿で目の前に現れ「ママ、ぼくだよ」「ママ、わたしだよ」って言われたらどうかなって思いました。
たぶん、信じるよね。そりゃ見た目がまるっきり別人のようになってたら疑うけども、でもやっぱり自分の子供はわかるよ。絶対、わかる。私もたった6年半しか母親やってないけど、でも、自信あるかな。自分の子供はやっぱり特別だよ。だから、ライト達が大人の姿で自分の親の前に現れたとしても、きっと、母さんはわかってくれるさー!って思って、またちょっと泣きました。
それから6号がよかったです。
「俺たち5人はいつも一緒だ」の後の6号の表情がなんとも…。
「あいつらが街へ帰るレールを守る…とっくに決めたことだ。」
1人で戦おうと思ってたのかしら。(そして死のうと思ってたのかしら)
かっこよすぎるよ虹野。
あと5人の名前も思い出しましたねー。トカッチの名前が「晴」だったので、ライト・ヒカリに続き一気に明るい感じに。
「何だかコレで全部思い出したって事かな」
た ぶ ん 思 い 出 し て な い 。
最後のゼットが全否定してるわー。きらきら星、いい声で歌ってるわー。
いろんな事が明らかになったようで、その反面、謎がいくつも見えてきましたね。
★疑問1:なぜ、ライトだけが、大人になった時4人とは別の場所にとばされたのか?
↑闇から抜け出す時、こうやってたんでしょ?何でライトだけ着地点が違ったのかな。
ゼットが『きらきら星』を歌っていた事から、ゼットはトッキュウの5人の身内かしら?とも思ったんです。でも、それならば、今までそんな伏線的な描写なかったし、もし何かあるとしたら、ライトだけ別の場所にとばされてたとこがポイントなのかなぁと。ライトには、他の4人と違う、何か特別な事があったのかなーて思いました。
あと、子供戦士といえばダイレンジャーのキバレンジャー『コウ(9歳)』がいますが、敵の子供幹部『アコ丸』っていうのが実は、コウの双子の兄弟だったーていうのを思い出しました。今回は双子なんてことはないだろうけど、ゼットはライト自身となにか深いつながりがないのかな?
★疑問2:なぜ、昴ヶ浜はあんなにも巨大な闇に飲まれたのか?
今までシャドウ怪人が闇を集めるときって、もうちょっとチマチマ集めていたような気がするので、なんで昴ヶ浜を襲った闇はあんなにでっかいのかなと思いました。先代の皇帝が襲ったのかな。それかゼット本人か。
あと、モルク・デラックスはゼットの中のグリッタに気がついてる様子なので、モルクさんはゼット本人も知らない、あんな事やこんな事を知ってるんじゃないのかなと思いました。
★疑問3:トッキュウジャー2は、そんなにも簡単に見つかるものなのか?
昴ヶ浜にだって、ライト達以外にも子供はたくさんいたはずです。でも、選ばれたのはライトたち5人なわけでしょう?そう簡単に次のトッキュウジャー2が決まるのかね。ライト達は何か特別な事があったんじゃないのかしら?
今回、私的にはだいぶ感動したし泣きました!良かったです!
ただ、ちょっと残念?って思ったとこがあったのも事実で。
★残念1:小林戦隊にありがちな事で、こういったシリアス部分が出てくると、子供視聴者が置いていかれる傾向がある。
たとえば、私がボロボロ泣いた、ライトと子供ライトのハイタッチの場面なんて、
息子「アレ?何で子供のライトがいるんだろ?」
娘「オバケなんじゃない?」
息子「何でオバケにさわれるんだろ?」
娘「しらなーい」
なんかもう、ちょっと、母さんイライラするわけです。
烈車総発進と新ロボ登場のところくらいかな、32話で子供らが盛り上がってたの。あと、降りられないと思ってたとこにウサギ総裁が普通に降りたとこ。
小林さんの脚本にはSF要素など設定に難解な部分が多く、実際、子供に説明するのが難しかったりします。
戦隊では『ギンガマン』くらいかな、あんまり説明しなくてもよかったのは。シンケンジャーの『影武者』然り、ゴーバスターズの『アバター』然り、「実は正体は●●だったんだよ!ババーーン!!」てなっても、見てる幼児は「ポカーン…」になる事が多かったです。影武者くらいはうまく説明できたんだけど、アバターは説明しても全く理解してもらえなかった(涙)
(でも『タイムレンジャー』なんかは、それぞれキャラが良くて、普通に話が面白くて、滝沢直人という最高な追加戦士がいたおかげで、ラストの難解なネタバレを差し引いてもだいぶ楽しめたようですけど。)
今回のトッキュウジャー見たあと息子6歳が「ねぇママ、トッキュウジャーいつ終わるの?」って言ってきて、あぁぁ…とうとうその言葉が出てしまったのか……と、ガックリしました。「最終回が気になるからー」とは言っているけれども、まぁ、ドライブにすっかり興味もってかれてるしね…。
★残念2:「俺決めたんだ、シャドゥライン倒すって。それを誰かに任せて待ってるだけなんて死んでも無理。」←こいつがちょっと弱いかなーと。
前回、やっと、ライトが「ゼット、お前はゆるさない。倒す!」って言ってたけど、それ以外の『決意』につながる強い理由が思い出せない。もう、自分自身が変わってしまっているから?それとも、勝利のイマジネーションが見えているから?
だってさ、小学生の子供が自分の家に帰れないかもしれないんだよ?帰れたとしても、家族が自分の事に気づかないかもしれないんだよ?そんな、子供にとって凄く残酷な事実をひっくり返すような『決意』をするのには、もう少し、「自分たちがシャドウを倒さなきゃ!」っていう強い思いにつながるポイントの話を、今までにもう少し持って来てくれてもよかったんじゃないかなーて、思いました。特に、ライト以外の4人。ただライトの暴走にのっかってるように見えてしまいました。考えすぎかな。
ちなみにこれと同じ選択を息子6歳に「どうする?」て聞きましたら、「どうでもいいよ。わかんないよ。今日お昼マック行きたいよ」と言われました。
でも、今後の展開、私的にはものすっごい楽しみです。
来週の空手回!来ましたねーコレ!待ってたよ!!
↑ふぉぉぉぉぉぉぉ!かっこいい!!!超かっこうぃうぃぃぃぃぃ!!!
メンバーそれぞれが自分のスーアクさんと戦ってるんだと思うけど、何よりも、元空手世界チャンプのヒカリくんの中の人 VS スーアクファンタジスタ(?)竹内さん!!コレ、楽しみすぎる!竹内さんの顔出しといったらやっぱりアバレンジャーの竹内先生が一番強烈に覚えていますが、でもやっぱりこの方すごいよー!!
来週も楽しみです。今後5人がどう変わっていくのか、期待して見たいと思います。
↑うさぎちゃんの中に手つっこんで汗を拭く、悪のお惣菜。
…お前はもうダメだ…。
うさぎをひっぺがして、お惣菜の顔に醤油かけてやりたい気持ちでいっぱいです。