宇宙戦隊キュウレンジャー 第11話感想
「よっしゃラッ…うわァッ!」
ヒーロー番組には「暗黙の了解」というものがある。
それは例えば20時50分頃初めて印籠を出す水戸光圀であったり(なぜ出し惜しみするのか)、主人公を多くの刀や槍が囲んでいるのになぜ一人ずつ順番に戦って切られるのか(一度に全員で刺せば簡単に勝てるのに)、など、誰もが子供の頃一度はツッコミを入れたような事柄である。
そしてそれはニチアサに於いても同様であり、①変身中に攻撃をしない、②名乗り中に攻撃をしない、③ロボが合体中に攻撃をしないという、正に『業間三原則』こそが戦隊における最大の「暗黙の了解」であると認識していた。
それを踏まえた上で今回の迷セリフは、「今日の88星座占い最下位はシシ座でぇ~す」とラジオDJから軽いノリで告げられるや否や「ラッキーがアンラッキー!?」と緑黄色兄妹ドヤ顔のハモりでもって「本日☆不幸」の襷を掛けられたポジティブおばけラッキー(シシレッド)が、己の身に起こる様々な不運を物ともせず本日も声高らかにYL*1独唱、毎週のルーティンをキッチリ3回消化して平常心を装いながらも、結局イカタコを前に手も足も出ずフルボッコ。そんな折に空から降ってきた棚から牡丹餅(トモキュータマ)を掴もうと必死で歌った、ラッキーの自己紹介パフォーマンス第四章(不完全版)である。
YL第一章 ~安堵~
YL第二章 ~強がり~
YL第三章 ~俺はまだ倒れない~
YL第四章 ~自己紹介をさせてくれ~
自己紹介をさせてくれ!!
ラッキーにとってYL発声は名乗り同然の自己アピールであり、それを全部言わせる前に攻撃するとは、イカーゲンはニチアサのお約束を少し学んだ方が賢明だ。
ちなみに、このお約束を堂々と破った挙句「そういうのがダセェっつってんだよォ」と歴代戦隊『名乗り』を全否定した有名な人物と言ったら、勘のいい特ヲタの皆様におかれては爆竜戦隊のアバレキラーをきっと思い出す事だろう。
元気莫大!!
アバレッ...ウワァァァ!!
ギャグでなく本気でこれをやってしまうのだから凄まじい熱量だ。
兄貴と言われてまんざらでもないスティンガー。
スパーダのつぶやきをNIK*2スルーするスティンガー。
街角ピタゴラ装置。
ロボ。
盛りだくさんだわーもうーなんかもうー展開早いわー。
ブラックの戦ってる姿見るのも久しぶりだし、これだけ人数増えるとどうしても一人一人が薄くなってしまう。これから夏の映画までにどれだけ濃くなるんだろう。次回のラッキーの過去話は丁寧にやってほしいなと思います。前半のちょっとした山場になればいいね。ティッシュ箱を用意して子供ラッキーを見届けたいと思います。
己を盛り立てる爆発に引火してからが本当のアンラッキー#キュウレンジャー pic.twitter.com/gRlW4aocNS
— ゆきまろ(仮) (@yukimaroman000) 2017年4月22日
「暗黙の了解」案件だった背後の爆発に着目するとは、さすがチーフ。