動物戦隊ジュウオウジャー17話感想 新登場「ザ ワールド」 きっと人間態の名前は「世界くん」に違いない
サイ!
ワニ!
オオカミ!
サ・ワ・オ!サワオ、サワオー!
あー、カッコイイ。超〜カッコイイ。
キラキラを探して闇を彷徨いがちなセクシーカラーの紫を、追加戦士の基本カラーであるところの金と銀で両脇からサンドし、さらに、メンズファンションにおけるオシャレの近道としてのデフォルトカラー上下ブラックで全体を締める。これほどまでに美しいだんご三兄弟を私は今年目撃したのです。エキサイティングに他ならないでしょう。超エキサイティング!!
↑タトバの人やゴーオンウイングスのアレを思い出したニチアサファンも多かったでしょう。私もです。
この「ザ ワールド」っていう人は追加戦士でいいんでしょうか。
17話で初登場っていったらだいたい例年どおりの初登場でしょうね。
※ちなみに昨年のトンデモ戦隊17話では追加戦士がお別れします。
新キャラが登場すると、なんか一気に盛り上がってきますね。
毎年貼ってる(←3年目)最近の追加戦士表をまた今年も貼りますけど、
※これは昨年の使い回しです。 ※ゴウライブラザーズは1話から登場してるので追加戦士にカウントしてません。
最近の追加戦士の傾向って、最初はちょっと敵対するけどすぐに仲間になっちゃうんですよね。今年の「ザ ワールド」さんはどうなるのかしら。
今年の戦隊は昔の戦隊に帰ろうとしてる感じがどことなくするので、ひょっとすると仲代先生や滝沢直人、ブライ兄のコースもあるかもしれません。今年の戦隊にオバカ要素はあんまり似合わないと思うからシリアスなままでいってほしいです。
いや、しかし!本当にカッコイイねワールドさん!すっげぇワイルド!語尾に『だぜ』ってつけてる感ハンパない!ワールド オブ ワイルド!!ワイルド イン ザ ワールド!!
↑カッコよく懐中電灯のスイッチオンするワイルドザワールド。
↑カッコよく女子をカモンベイベーするセクシーザワールド。
↑今年真似したいロッド使いランキングNo.1ザワールド。
↑良い子は絶対に真似してはいけませんザワールド。
カーーーーッッコゥいいいィィィィ!!!
これ、スーアクさん誰なんでしょう。OP見ると高田さんかなって思うんだけど。
高田さんは昨年の星忍や特急2号のスーアクさんだったわけですが、もうちょっと尻から太腿にかけてガッチリしてた気がするけども。パンツが黒で引き締まって見えてるのかしら。
あと、今までは上半だけで戦ってるようなイメージだったけど、今年は下半のテクニックも色々あるから違うスーアクさんに見えるのかなぁ。
↑この態勢からの背後に高速移動っていう演出が凄く好き。
↑あと、こういう、ロッドをチョット踏んで蹴り上げる小技とか、器用だなって思います。ロッドを振り回してない方の左手も美しいね。
さて、ジュウオウジャーも17話なわけですが、私的には悶々とする事が今のところ多い戦隊です。役者さんは上手だし、不愉快なキャラもないし、話にツッコミどころが満載な訳でもなく毎回綺麗に纏まってるような気もする。ただ、なんかいろいろスッキリしない。
悶々1. ジューマン4人が率先して戦う理由がわからない
ジューマン4人がこっちの世界に運悪く飛ばされてきてまだ10話そこそこで「地球を守る!」って彼らがいきり立って戦う理由は何なんだろうって。だから、これほどまでに乳首光らせて「地球なめんなよ!」って言われても違和感しかない。
例えば、『異世界からきた4人と地球人1人で戦う』という設定が同じという事でよく比較に出されてる『タイムレンジャー』では、『異世界からきた4人』が現代地球に現れたそもそもの目的が『逃げた悪党ドルネロを逮捕する事』(任務)で、そのドルネロ達が逃げ込んだのが『自分達の過去の地球』だった。だから地球で敵が暴れるのを率先して戦いに行ったわけです。敵と戦い地球を守る理由、わかります。
例えば、『異世界からきた5人と地球人1人で戦う』っていう意味では同じ『ゴーカイジャー』では、ゴーカイジャー5人もジューマン4人と同じく、初めは地球を守るのに何の理由もありません。ただ、『宇宙最大のお宝探し』のヒントが地球に存在した事と、ゴーカイジャーそれぞれが、元ザンギャックだったり、ザンギャックに国を滅ぼされたり、『敵であるザンギャックに恨みを持っていた事』(私怨)。だから、『宇宙最大のお宝探し』のヒントである『大いなる力』がある地球で個人的に恨みがあるザンギャックと戦う理由、わかります。
戦隊に限らずヒーローには敵と戦う理由が何かしらあるわけで、それが組織としての『任務』だったり、選ばれし者の『使命』だったり、個人的なもの(例えば終わりの手裏剣やエネトロンや自分の故郷など)を守ったり取り返したりする『奪い合い』だったりする訳ですが、今回はそういった当初の『戦う目的・理由』がジューマン4人にあまり感じられないなと思うのです。
★ジューマン4人の第一の目的は、鳥男から王者の資格を取り戻しジューランドに帰る事。
★ジューマン4人は地球と人間に長きに渡った恩がある訳ではないし、彼らが敵と戦い地球を守るという使命を持つ者でもない。
★ジューマン4人は、デスガリアンに何かしらの私怨がある訳ではない。(あるとすれば、1話目で元の世界の戻る装置(?)にデスガリアンの攻撃が当たった事)
★デスガリアンの目的はあくまでも『ゲームを楽しむ事』(ただの娯楽)であって、明確な目的があって地球侵略を企ててる訳ではない。さらに、ジューマンを捕らえようとか王者の資格のエネルギーが欲しいとかっていう訳でもない。
そうなると彼らは何で地球人の大和より率先してデスガリアンと戦ってるんですかね。
そこにあるのは、ジューマン4人の『正義感』だけのような気がするんです。
彼らの『敵』は全く別の所にいる鳥男であって、デスガリアンという『悪』とは『正義感』だけで戦ってるって気がする。だから、話の上っ面は良くできてるんだけど根本にある何かが脆いような気が、個人的にはしてしまうんです。
↑みんなをジューランドに帰らせる為にたった一人でギフトに立ち向かう大和。そこに、俺達は自分の意思でここにいるんだ!地球と人間の為に俺らも命を掛けて共に戦うぜ!!と戻ってきて、巨大な悪党と戦うジューマン4人。熱い展開!これこそヒーロー!!
、、、、、っていうのを、まだ全員の絆が深まってない、地球や人間の事もそんなに理解していないであろう11話でやってしまうんだもの。何で、あと一歩で手が届いた王者の資格を拾わずに来たんだろって首を傾げました。この展開は後半でやるべきだったかなぁ、なんかもったいないなぁ、と個人的には思ってしまいました。(前述のゴーカイジャーでは、第2話で振った『この星の価値』を一年間かけてようやく第49話・第50話で拾うわけで…)
↑鳥男が『あんな世界との繋がりは切れてしまえばいい!』と11話で言っていましたが、ジューランドって何なんでしょう。きっとこれから、『実はジューランドは未来の地球で大和はジューマンの先祖でジューマンが地球の為に戦うのは生まれ持った使命でした!』的なビックリ展開があるかもしれませんが、どんな展開であろうともそれがただの後出しジャンケンにならないように、この追加戦士登場から夏映画くらいまでには何か確固たる『戦う理由』がジューマン達に欲しいなぁと思います。
悶々2. 動物と共生したいのか動物を犠牲にしたいのかテーマが危うい
大和がラリーさんからパワーをもらってパワーアップした時、ラリーさんの寿命=命を奪ってしまったと知って大和は傷つき悩み、パワーを返そうともした。この時に、ラリーさんがゴリラじゃなくて牛や豚だったらどうだろうって少し思ったのです。
私たちは、動物虐待やペット愛護の事には『命なのに!』と敏感になるけれど、その一方で食用動物を殺してその命を食べているって事は忘れがちです。
だから、ゴリラ・動物の命を食った大和・人間は、その命を可哀想だからと返す事はできないし、「食ったんだ。食ったんだったら栄養にしろ。そしてそれで強くなって、この星を守る為に使うんだ」っていう展開はうまく考えれば物凄く教育的だなって思っていました。
「人間だって動物だ。動物だって同じ命だ」「ゲーム感覚で命はリセットやコンティニューはできない」「動物の命を頂く事に感謝して、強い体になろう」って、子供の教育にはいいなって思っていました。
ところが結局、こうやって動物が縛り上げられ、その命をゲーム感覚で人間に食わせろ食わせろって遊んじゃう。上に縛られてるのが犬や猫だったらって思うとどうだろう。あまりいい気はしません。
なので、これをこの先どうやって話を膨らませるのかわかりませんが、ただ単に「動物が犠牲になっただけの番組」にしてほしくないなと思いました。
ジュウオウジャーも17話。でもまだたったの17話なので、これから徐々にますます面白くなって一年間続けて楽しめればいいなって思います!
ザ ワールドさん、宜しくお願い致します!!だぜ!!
今朝のジュウオウジャー録画見た。一昨年の『誘導棒』、昨年の『ギター』に続き、今年の追加武器は『釣竿』か…と武器の多様化に驚愕したが、よくよく考えれば数年前に『踏切の遮断機』で戦った戦隊がいた事を思い出したので、まだまだイケルと思った pic.twitter.com/37jwGrfknC
— ゆきまろ(仮) (@yukimaroman000) 2016年6月5日
カンカンマンタンガンってネーミング考えた人天才だぜ。