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ママがんばってません。

特撮とかEテレとか戦国鍋とかの感想とか。

手裏剣戦隊ニンニンジャー感想 素敵なヤックン ヒーローとは

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先日、手裏剣戦隊ニンニンジャーが全47話で終了した。

一年前にこの戦隊を見た時は、何ともツッコミどころ満載な戦隊が始まったと思ったし、キャラの総合商社であるところのキンジタキガワwithバイソンキングがその名のとおり綺羅星の如く現れた際には、まさに混沌の極みだとさえも思った。

そんな手裏剣戦隊、全体を通しての物語は正直微妙だった感じもする。毎回いろんな「娯楽」をバラエティ豊かにお届けしてくれたけれども、今後の展開が気になるかと言われたら、そうでもなかった。

だけど、毎回とても楽しかった!明るくて賑やかで、難しい事は考えずに楽しんで欲しいという、そんな「家族の娯楽場」を考えて作ってるんだなぁというのを感じた。従兄弟5人と変な弟子、その6人の妙な関係がとても好きだったので、できるならもっと高校生活や日常生活なんかも見たかったなぁと思う。

 

7歳の子供らも大層楽しんでいた。「ニンニンジャーまだ続けばいいな」とまで言っていた。その理由の一つとして、珍しく今回の戦隊では変身前の役者さんにも興味を持っていたというのもある。

 

実は昨年、子供らはニンニンメンバーに近距離で会っていたのだ。

 

縁あって、今年公開された映画「ニンニンVSトッキュウ」のエキストラに参加させて頂く事が出来、それ以来、子供達にとってもニンニンジャーがほんの少し身近に感じていたのかもしれない。

 

 

 


『手裏剣戦隊ニンニンジャー VS トッキュウジャー THE MOVIE』予告編

 

昨年秋、都内某所で行われた撮影で私は人生初の映画エキストラ体験をさせて頂いた。

同行した子供達の前では平静を装っていたが、私は猛烈に昂ぶっていた。スーパーハイテンション状態だ。

撮影の内容は知らされていない。ただ、なんとなく服装の指示だけあったので、なんとなくそれっぽい格好で現地に赴き、控え室で他のエキストラさん達と合流した。

 

圧倒された。

皆、本気(マジ)な出で立ちだ。おそらく私以外は皆エキストラ常連なのだろう。土俵に上がる前に格の違いを見せつけられ心が折れた私は、強者共がムギュムギュ詰め込まれたその熱い控え室にいる事すら恐れ多く感じ、非常階段で一人静かに脇汗を拭いた。

 

その時だった。「ダレカガミテル」と私のシックスセンスが発動、私は瞬時に振り向き、非常階段の十数段下をカッと見た。

 

茶色いキャベツ頭の、美しい青年がこちらを見上げてた。

そこで微笑んでいたのは間違いなく、青ニンジャー/加藤・クラウド・八雲(松本岳さん)その人だった。

 

「フぁッ!何故そこに居る!? 何故こちらを見てる!? ってか、美しい!!!!」

 

この予想だにしない大事故に私はワナワナと震えた。突然の戦闘にHP半分程持って行かれた私は、この先のクエストに支障を来たすのではないかと大いに懸念した。

回復。こんな時は手段を選んでいてはいけない。自分が今持っている武器を最大限に生かすのだ。

 

「喉乾いたでしょ?お金あげるからジュース買ってきなよ」

 

私は、娘7歳に小銭を渡した。そう、自販機は階段の下、加藤クラウド八雲のすぐ目前にある。そこに使いをやる。この一見卑怯とも思える作戦は子持ちの親の特権だ。

 

娘が渋々階段を降り、加藤が座る目前の自販機に到着。飲料を買え!そして青忍者加藤と何か話して来い!心の中で強く念じたのも束の間、

「ママー!この自動販売機、良いのが無かったーー」

そう叫びながら遣唐使は、何の収穫もなく光の速さで帰ってきた。子供攻撃失敗。

 

 

しばらくすると、撮影開始の集合がかかった。

子供にも撮影を少し見学させて頂けると東映関係者様に了承を得ていたので子供達と一緒にスタジオに入ったのだが、その異様な光景に圧倒された双子7歳は一瞬で外に出て行った。

 

 

暗いスタジオに押し込まれたエキストラ数十名。目の前にはバンドのセットが組まれてスポットが当たっている。

勘のいいエキストラさん達は、既に中央寄りに集まっている。私はまたもや出遅れ、隅の方へと追いやられていた。

そこに東映の怖そうな年嵩の紳士が登場、エキストラの配置を修正し、若い女子や外国人のイケメン青年は中央の方へと寄せられた。

ババアは隙間を見つける眼力とそこへ瞬時に入り込むスキルに長けている。私はその時の配置移動による僅かな隙を見つけて端っこながらも一番前へ瞬時に躍り出た。

そして、ニンニンジャーのメンバーが続々入場。目の前にはキンジタキガワがスタンバイしている。

 

そして、「えー、皆さんは、キンジタキガワの熱狂的なファンです。ライブを盛り上げて下さい」的な事をスタッフに指示された。

熱狂的な、、、、ファン、、、、。

困惑した。ロックンロールの熱狂的なファンが如何なる物なのか全く解らない。

そもそも、「好きな芸能人は誰ですか」と問われたら「内村光良さん。お笑いスター誕生の頃からずっと」と答える地味な私がだ、こんなロックなビートでイェイイェイする場所でライブなどを盛り上げられる訳がない。私のダーマ神殿に「ばんどまん」という職業はないのだ。

 

ただ、そんな地味な中年でもブルーハーツビートルズだけは泣くほど夢中になった事があるし、今でも大好きだ。そう思ったら隣に見える加藤クラウド八雲の横顔が若き日のリンゴスターに超絶似てると気付いた。そうだ、隣にいるのはリンゴだ。加藤クラウドリンゴ。あの熱狂的なビートルズファンの映像を思い出せばいいのだ。

 

すると突然大音量でナンジャモンジャニンジャのロック調の曲が流れ、前触れもなく勝負の鐘が鳴らされた。

私は「ギャー!ギンジィー!」と先制の咆哮を上げ、その後も、オエオエオー!とか、ヘイ!とかハイ!とか、腕を振り上げ暴れMAX、全身全霊で魂を燃やした。

全く個人的な事であるが、私は中学時代の合唱コンクールにて「お前の声がデカすぎて他の人の声が聞こえない」とう理由から担任教師に口パクを命じられた事がある。そんな大声自慢の私は、「顔が映らないなら声だけでも映画に出演してやろう」という卑劣な気持ちもあり、とにかく発狂し続けた。

 

 

途中、何度か休憩のような間がある。その時に前述の紳士が再登場、何か色々とスタッフに指示した後、ニンニンメンバー5人に「周りに押されて5人が元気ない感じだけど大丈夫?」的な事を言った。その時だ。

 

「…でも、発狂とは違いますよね?」

 

暗闇からとてつもない破壊力を備えた一言が飛んできた。それを発したのはおそらく毒舌ファンタジスタ凪くんであろう。

私は猛省した。そうだ。エキストラとは主役を引き立たせる脇役なのだ。安倍にかぶる保田圭の如く、僅なチャンスに爪痕を残したいからとシャシャリ出てはいけないのだ。私は本当にダメだ。トンマ、マヌケ。役立たずの雌豚。

 

そんなことより、間近で見る凪くんの睫毛の長さに驚愕した。八雲は肌が陶器の様だし、その横にいる風花ちゃんも超絶美少女だ。っつうか、その隣の霞ちゃんの小顔!美人!あと、キンジの全身のバランスは一体何なんだ!えのき茸か!足長ェ!! タカ兄は普通でした。

 

その後、持ち歌一曲を何度か繰り返したのち、キンジタキガワは退場した。そしてライブにおけるルーティンであるところのアンコール斉唱。私はここぞとばかりに高音悲鳴でおかわりを要求。でも二度とスターは現れず、私の初体験も訳の分からない内にエンディングを迎えた。

 

 

 

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The Beatlesと可愛い可愛いリンゴ・スター

 

 

 

数時間であるが本当にいい経験をさせて頂いた。

でも私は楽しかったけど撮影現場ではなく控え室周辺で待ってた子供達は退屈していたかもしれない、そう思ったので帰りながら「ニンニンジャーの人見た?」と子供達に聞いてみた。

「スターニンジャーみたよ。大きかった」「黄ニンジャーの背中だけみたよ」「風ちゃんをトイレでみたよ。こんにちはって言ったんだけど、あんまりニコニコしてなかった」…そりゃそうだ。風花ちゃんの中の矢野さんだって女子便所でまでも超絶愛想良く出来ないだろう。プライベートなんてみんな普通だよ。しかも毎日早朝から撮影で疲れてるだろうし…って大人は思うかもしれないけど、子供には分からないだろう。芸能人はテレビでの印象って結構重要なのだ。時には普段の顔を知ってガッカリされてしまう場合もある、大変な職業だ。ところが、良い意味でテレビでの印象を変えてくれた人がいた。それはヤックン、松本岳さんだ。

 

「階段に隠れてたらね、ヤックンが、おーいって言って手を振ってくれたんだよ。」

「ボクが階段ところで遊んでたら、ヤックンがニコニコして手を振ってくれたんだよ。あとね、ずっと、いつものポーズしてたよ。」

 

関係者でもない妙な児童がウロウロしてて、邪険に扱うどころか各々に好意的にお手降りをしてくれたヤックン。息子と娘各々が嬉しそうにヤックンの話をしてくれた。屋敷で皆が卓袱台を囲んで菓子を貪っている時も、はぐれ狼の様に一人で家の柱に寄りかかっているクールヤックンはそこにはいなかった。圧倒的に優しかった。本当に子供は喜んでいたよ!ありがとうヤックン!ありがとうヤックン!!センテンススプリング!!

 

 

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↑「いつものポーズ」のヤックン。

 

 

 

 

子供にとってヒーローって何だろう。舞台の上で悪者を倒す強い人だけがヒーローなのかな。少なくとも、その日のヤックンは子供にとってヒーローだった。

昨年読んだ本『語ろう!555・剣・響鬼の中で、555の乾巧を演じた半田健人さんが語った今後のヒーロー象の事を思い出した。

「今後は飛び抜けたヒーローが必要になっていくと思いますね。エンターテイメントでも、伝統芸能から出てきてもいい。日頃はつらいけど、これがあるから楽しいとか、明日も頑張ろうとか、そういう存在ですよね」

 

ニンニンのメンバーも、戦隊を卒業し今後は違う事に挑戦していくのだろう。でも皆、これからも優しいヒーローでいてほしい、そしてまたもっと凄いヒーローになって現れてほしい、そう願う。

 

 

さて、来週から始まる動物戦隊はどんなヒーローなのかも楽しみだ。これから先何十年もヒーロー番組が続いてくれるといいなぁと思う。それこそ、半田健人さんが言う様にどんなジャンルからでもヒーローは生まれる。スポーツだってアイドルだっていい。大人から子供まで元気づけてくれる、そんなヒーローをこれからも期待しています!

手裏剣戦隊、一年間ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

語ろう! 555・剣・響鬼 【永遠の平成仮面ライダーシリーズ】

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 いつかは、農林水産戦隊が地球を守る時が来るかもしれない。