絵本『りんごかもしれない』がスゲェおもしろかったもんで。
(※こちら2014年1月の記事です。別館閉めたのでこちらに引っ越してきました。)
全国の、特に何の面白みもなく食っちゃ寝食っちゃ寝とお正月を過ごした、腹の肉と浮腫んだ顔に悩むご婦人の皆様ごきげんよう。
二児の母です。
年々、顔面がお饅頭に似てきます。中から なんかの汁が出そうです。
さて、このクソ長い正月、ヒマ過ぎてヒマ過ぎて、我が家で大ヒットした絵本があるので紹介します。
コレ、子供だけじゃなくて大人も、特に、ボッチの大きいお友達にもおススメしたい、絵本です。
↑コレ。
ヨシタケシンスケさん作『りんごかもしれない』です。
MOE絵本屋さん大賞2013で第1位になったみたい。
昨年買っておいたこの本、封を明けずに年を越し、今年!満を持して!開封したという忘れられてた熟成された本なのですが、コレ、凄いね!
この1冊でブワワワワァァ!!って空想が広がって、なんか当たり前の事が当たり前じゃないっつうか、プッチ神父の『メイド・イン・ヘブン』で宇宙が一巡しちゃったのかしらみたいな、ハァハァ…落ち着け…こんな時は素数を数えて落ち着くんだ…!みたいな。
この本、たった1個のりんごかから、物語ははじまります。
りんごを見て、「これは りんごじゃないのかもしれない」って、、、
どう見てもりんごなんですけどね。
ここから少年の妄想が始まるのですが、本の中身を全部お見せするのはアレなので、代打として、実際に我が家で5歳児と行った『りんごかもしれない』ごっこ、『みかんかもしれない』を、お届けしたいと思います。
ある日、家に帰るとリビングの真ん中にみかんが落ちていた。
…なんでこんなところに、みかんが置いてあるのだろう。
もしかしたら、なんか乗り物にのって運ばれて来たのかもしれない。
それか、箱からはい出して来たのかもしれない。
あるいは、みかん箱内でハブられて追い出されたのかもしれない。
実は、気づかなかっただけで、
いつもそばに スタンドバイミーだったのかもしれない。
ひょっとして、よく見てみると、
そこに 何かが書かれているのかもしれない。
中は素敵な、ラブレターかもしれない。
それか、楽しいおもちゃがギッシリなのかもしれない。
寝かせて美味しい熟カレーかもしれない。
そもそも、このみかんには感情があるのかもしれない。
冷凍みかんにはなりたくないのかもしれない。
ちょっとしたグルメかもしれない。
ソーセージとか食べながら、
毎晩ひとり酒で涙をながすのかもしれない。
ベルトにはまって、
ライダーになりたかったのかもしれない。
このあと、みかんはどうなるんだろう。
白いスジみたいなやつは、実はさきいかで、故郷にもどるのかもしれない。
オスとメスに別れて、
それぞれが交尾して新たな命が産まれ、
そして、箱に戻って眠り、新しい出会いを求め旅立っていくのかもしれない。
つづく。(誰か続編やってください)
こんな感じで、3日くらい遊べます。
これ、新幹線内で『でんしゃかもしれない』ごっこをしたときは、周囲の少年少女をも巻き込んでのムーブメントがおこったっつうか、巻き起こせARASHI!ARASHI!っつうか、ユーアーマイソウ!ソウ!いつもすぐそばにある!!つうか!
ホント、舌打ちされてもおかしくないほどうるさかったと思いますどうもすいませんでした。
私、子供に絵本なんてなかなか時間なくてじっくり読んでやれないんですけど、あとめんどくさい、これは、『本』を読んだ後のその先をいくらでも妄想できるので、ホント、大人も楽しめるなぁと思いました。
さぁ、大人も子供も、レッツ妄想!
みかんは、おいしかったかもしれない。